銀杏

銀杏はすごく季節感があり、料理に一粒入っているだけでも秋を感じますよね。

銀杏は銀杏(いちょう)の樹になる実の中のさらに殻に包まれた胚乳種の部分を食べます。
イチョウは“活きた化石”と言われるほど大昔からある樹木で、
雄の木と雌の木があり、実がなるのは雌の木だけです。

実は黄色いさくらんぼのような形をしていますが、非常に臭いが強く、
果肉は食用にはなりません。

また、木材は、まな板に適しており、碁盤の材料としては有名です。

免疫力アップ
銀杏のビタミンCの含有量は、食べられる種実類のなかではトップクラスの高さ。
ビタミンCは、抗酸化作用があるとともに免疫力を強くする働きがあります。
皮膚や粘膜を丈夫にするβ-カロテンも含まれているので、風邪の予防にもよいかも。

滋養強壮
銀杏は昔から、滋養強壮によい食べものとされてきました。
これは、イチョウ特有の成分である「ギンコライド」などによるようです。
滋養強壮の効果があまりに高いので、食べ過ぎると鼻血が出てしまうことも。

喘息の改善
肺を温めてくれる効果が期待できることから、漢方では、
銀杏は咳止めに効果があると言われ、漢方薬の成分としても利用されています。

おねしょの改善
銀杏は膀胱を温めて括約筋を強くする作用があるとされていることから、
夜尿症、いわゆる「おねしょ」を改善するにもよい、と考えられています。

食べ過ぎると下痢や腹痛、嘔吐、脈拍が早くなる、
呼吸困難、痙攣、昏倒などの恐ろしい症状が出る可能性があります。
中毒症状は大人よりも5歳未満の子どもに起こることが多く、
昔から「食べるなら、年齢の数までにしましょう」とよく言われています。

銀杏を食べ過ぎると中毒症状が起きるのは、
主に「ギンコトキシン」や「メチルビリドキシン」という物質の働きによるもの。
「ギンコトキシン」は、脳のなかの抑制性伝達物質「GABA」の生成を邪魔する成分を含んでいます。
銀杏を食べ過ぎてギンコトキシンがたくさん体内に入ると興奮状態になってしまうのだとか。
結果、鼻血が出たり痙攣(けいれん)を引き起こしたりすることがあります
「メチルビリドキシン」は、ビタミンB6の作用を妨げる物質です。
たくさん体内に入ると、痙攣など、ビタミンB6の欠乏症に似た症状が起きます。

日本中毒情報センターによると、
小さな子どもなら7~150粒、
成人なら40~300粒で中毒症状がでて危険とされています。
大人であっても大量摂取で中毒症状が出るとされ、最悪の場合は、死に至ることも…!!

茶わん蒸しで1粒、2粒食べる程度ならよいのですが、
香ばしく炒った銀杏などはいくつもパクパク食べてしまいがちなので要注意。
おいしくても適度な量に抑えたいですね。

食べ過ぎを避けるように大人なら1日多くても10粒程度。
子供なら1日1~2粒程度に留めるのが良さそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

秋分 末候
第四十八候「水始涸(みずはじめてかるる)」 新暦10月3日〜10月7日頃
田から水を抜き、稲刈りが始まる。

植物   銀杏(ぎんなん)、金木犀(きんもくせい)
魚    とらふぐ
動物
行事など 
新米を食す。
     花馬祭: ⻑野県南木曽町の五宮神社の祭り。
         飾り付けた馬が練り歩く。

田の水を抜き、稲刈りが始まる収穫の時期。
栗や銀杏も食することができる。
金木犀(きんもくせい)は九里(36km)先まで香るので「九里香」と呼ばれることも。

 

暦を生活に取り入れるようになり、季節を感じるようになりました。
旬のものを見たり食べたり生活に取り入れて見ませんか?

 

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